8「挑戦」で不況破れ中部の企業トップが年頭所感
2010年の仕事始めになった4日、中部地方の主要企業のトップが訓示や文書で年頭所感を発表した。ことしの経済環境も「引き続き厳しい」との予測だが「挑戦が道を切り開く」とするなど、不況下での積極的なメッセージが目立った。 日本ガイシの松下社長は、底打ち感が出始めた世界経済に触れ「自律的な景気回復が試される年になる」と予測。豊田合成の若山社長は「低操業でも収益が出せる体制を継続してつくっていきたい」と強調した。 岡谷鋼機の岡谷篤一社長は年賀状で「積極的な挑戦で自らの道を切り開く事が必要だ」と呼びかけた。中京銀行の末安賢二頭取も訓示で「努力を重ねた者のみが勝者となる」と述べた。 また、東邦ガスの佐伯卓社長は「潮目の変化を敏感に読み取り、慎重かつ大胆に意思決定していく」と決意を示した。 中日本高速道路の矢野弘典会長は昨年8月の駿河湾沖地震を例に「新東名(高速道路)などの整備が急務だと痛感した。一日でも早く完成させたい」。中部電力の三田敏雄社長は「世の中が大きく変わる中、変わらない使命を実現し続けていくためには、私たち自身が大きく変わっていくことが必要」とした。 松坂屋の茶村俊一社長は消費者の生活防御意識による節約志向を挙げ「(生き残りには)変化するマーケットへの対応力が決め手となる」と指摘した。

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